2022年12月28日 (水)

学生さんへ:緊張を言い訳にしないで!(28Dec.2022)

学生さんへ向けてのメッセージです。

緊張症を言い訳にしないで!

中間発表を終えて(詳細は、学生活動:中間発表2022を)学生達と反省会をしました。

良かったところも明確にする必要がありますが、改善すべき点を皆で議論し、これからにいかす事が重要です。何故改善すべき点が発生したのか?どうすれば改善するのか?今後改善を図るにはどのような努力が必要か?などについて皆で議論します。

学生達にとって、改善すべき点の指摘は、ダメだしに相当しますので、受け止めるのが難しい学生さんも多くいます。「自分なりには理由があったのだ」と理由を並べ立て、自分の正当性を主張する学生さんもいます。うなだれて「自分はダメだ」と落ち込む学生さんもいます。「先生が言ってるだけで気に留める必要はない」と背を向ける学生さんもいます。しかし、こんなことをしていると成長は見込めないのです。

改善すべき点を明確にし、そして、どうやって改善していくかを考えるのが成長だからです。

中間発表の様に人前でのプレゼンテーションを伴う審査を通じて、改善すべき点を指摘すると、決まって「緊張していたから」と言い訳する学生さんがいます。今日はこの「緊張」を言い訳にしても何も解決しないことを説明したいと思います。

まず申し上げたいのは、ここでお話する「緊張していた」と言い訳する学生さんですが、制限時間内に、途中でたじろぐ事も無く、研究内容について発表していますし、質疑応答にも、黙り込むこともなく自分なりには回答しているのです。本人の心理状態としては緊張は伴っていたのかもしれませんが、気絶したり、何も言葉が出てこなくなったり、といった緊張状態は全く見受けられない場合の話です。

あそこで何故あのような質問が出たのかな?その質問の意図は理解していた?あの返答で質問者は納得したとかな?

と問うと

緊張していたので分かりません。緊張していたので覚えていません。緊張していたのであのような返答をしてしまいました。緊張していたので。。。。

これって「緊張していた」を理由にして、向き合うべき問題を避けているだけなんです。

「緊張していた」を言い訳にする学生さんに私は問いたい。「緊張が改善すれば、あなたの発表内容から改善すべき点は無くなるのですか?」

緊張感は良い物ですよ。集中力が高まりますし、日頃よりも力が出る場合もあります。

緊張を言い訳に利用せず、改善すべき点を受け止め、成長して欲しい