2024年1月12日 (金)

勢いよく活気にあふれた年:甲辰

新年には色々な人がこれからの1年について想いをはせる記事が目に入ります。その中でも干支にまつわる話題は多いですね。日本の暦をみると、今年の干支(えと)は甲辰(きのえたつ)とのこと。ご存知の方も多いと思いますが、干支は十干(じっかん)と十二支(じゅうにし)の組み合わせで表し、60種類あります。

ここで疑問に思うのが、何故60種類なのか?10種類と12種類の組み合わせなので、120種類ではないのか?ということ。高校数学の「順列・組み合わせ」持ち出すまでもありません。答はというと、干支の組み合わせは無作為ではなく、十干と十二支を順番に組み合わせるため、10と12の最小公倍数の60種類になります。

甲辰(きのえたつ)は、東京都足立区にHPには「「甲」は十干の最初で、物事の始まりの意味。十二支の「辰」は「昇り龍」などと呼ぶように、勢いよく活気にあふれた様子を意味するとのこと。」とありました。60年前の1964年には日本で「東京オリンピック」が開催されるなど高度経済成長期の真っ只中だったようですね。

研究の話題にからめると、この高度経済成長期に建造された高速道路や橋、そして高層ビルなどの建造部の多くに劣化の懸念があり、迅速かつ適切に、そして、経済的に耐震強化できる技術が随分前から望まれています。そして、新しい建造物には、劣化と耐震性能を定量的に評価できる技術の採用も進んでいます。そして、私が専門とする電波は、非侵襲可視化技術の鍵です。現在建設が進んでいる建造物が、震災の多いこの日本においてこれからの60年を耐えることができるかどうかは、電波が握っているのかもしれませんね。

年末に冬シーズンのライトアップが施されたヘリポートを有する建造物(高層ホテル)の写真を掲載しました。数日前、この建造物をふと見上げると、「30th」の窓文字が浮かび上がっておりました。調べてみると、この日約3時間だけの演出だったとか。この高層建造物も30年が経つのですね。どんな技術で建てられたのか、とても興味がわいてきます。

※参考:オークラアクトシティホテル浜松ホームページ

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