2023年11月23日 (木)

11月23日は勤労感謝の日、11月24日はブラックフライデーセールと年末ムードが高まる季節となりました。今年の11月23日は、11月の第4木曜日であったことから、アメリカの感謝祭の祝日と同じ日となったことから、勤労感謝の日と感謝祭の由来や、ブラックフライデーについて改めて詳細に調べてみたくなりました。

日本の勤労感謝の日は、新嘗祭とよばれる古代の収穫祭に由来しています。秋の収穫を祝うものであり、恵みに感謝すると共に国民の繁栄を祈る行事です。一方、アメリカの感謝祭は、巡礼者達が最初の収穫を祝い、先住民族と共に食事を共にした出来事に由来しているといわれ、家族や友人が集まって食事を共にすることを大切にする行事です。

こうやって比較してみると、どちらも収穫を祝い豊穣を願う行事である点が共通していることに気付きます。季節が秋であることや、気候など自然に左右される穀物生産においては豊穣への願いが命をつなぐ上で重要であったことを考えると、同じ様な風習が世界中に存在するのは当然のことでしょう。

由来や起源、歴史的背景には共通点がみられるものの、その祝い方には、それぞれの文化が反映されていることも興味深い点です。日本では、勤労という言葉が使われている通り、労働を通じて社会に貢献する全ての人々への感謝をし、労働の重要性をたたえることに重きをおいています。一方で、アメリカでは、家族や友人があつまり特定の食事を共にすることに重きをおいています。これは、日本は集団主義的な要素が強いと言われているのに対し、アメリカ(西洋文化)は個人主義に重きをおく傾向があることを反映しているようにも見えます。ただし、どちらの文化も複雑な要素を有しており、単純にそうと言い切れるものではありません。

祝日の後は、ブラックフライデーセールというお楽しみが待ち受けています。日本でも約10年前から、Amazonのような外資系の通信販売や、全国展開をしているショッピングモールでセールが開催されるようになったころから耳にするようになりました。日本人はお祭り好きなのか、起源や由来は気にせず、販売促進につながると考えら企業が、いろいろなイベントを作り上げる傾向があります。10年前は、ブラックフライデーの意味も、何故セールがあるのかも分からない、そもそもそんなセールも知らない日とが多かった様ですが、ここ数年は、1年で一番安く買い物ができる日と認識し、楽しみにしている人も多いようです。

かくいう私も、お値段の張る生活必需品や、生活を豊かにするお高い電化製品などは、ブラックフライデーセールで安くなることを心待ちにしている一人です。24日の深夜0時からセールが開始される通販サイトも多く、今からワクワクしています。

最後に個人的な経験を。
クリスマスホリデーウィークや感謝祭ホリデーウィークにアメリカへ出張すると結構悲惨です。アメリカの文化やイベントをすっかり忘れて、日本のお休みを利用して出張しようと思っていると、ビジネスは一切出来ません、笑。日本のビジネスパーソンは、お休み=Duties 以外のビジネスを頑張るぞ!となりがちなのですが(私だけ?)。会う人会う人、セールが楽しみでね、とおっしゃるのですが。。。

では、皆様、祝日とセールをそれぞれにお楽しみください!

Dalle_20231123_155110_a_fourpanel_c ChaptGPTにイメージ漫画を書かせてみました、笑

2023年11月22日 (水)

浜松に引っ越して2年半になりますが、引っ越したタイミングがコロナ禍であったこともあり、浜松について紹介したことがありませんでした。そこで今日は、浜松の紹介をしたいと思います。

浜松と言えば、浜名湖のうなぎを思い浮かべる人も多いと思います。かくいう私も、大のウナギ好きとあって、引っ越したその日にウナギを食べに行きました。とはいえ、私の生まれ育った福岡もウナギが美味しい土地として有名ですし、そもそも国産ウナギの約60%は鹿児島県産と宮崎県産であり、福岡、熊本、大分も産地であることを考えると、私がウナギに対して口が肥えていることはご理解いただけると思います。ちなみに、静岡県は国内第4位(シェア9%)と、思ったより少ない印象です。

うなぎの調理法の話題になると、関東風vs関西風といった表現をよく耳にします。しかし、私にしてみると、関西とか関東とかにこだらわず、美味しい食べ方を好む福岡県人流の食べ方が一番だと思っています。ちなみに、同じ福岡県出身の堀江貴文氏が、うなぎ料理は地元に限ると何かの番組か動画で話しているのと聞いた事があります。おそらくうなぎは調理法によって味が左右されるものであり、好みもいろいろと分かれるのでしょう。

浜松のウナギ料理屋には、関東風も関西風も、その両方のミックスも存在すると言われています。一般的には、関東では背開きをし蒸して調理すると言われており、一方で関西では腹開きをし焼き中心で調理すると言われています。実を言うと、銀座の名店で関東風と呼ばれる「うな重」を食べたことがありますが、私の口にはあいませんでした。。。浜松に来て最も残念なのは、「これは!」と私をうならせるうな重にいまだ出会っていないこと。。。ちなみに、静岡では関東風の納豆が販売されているのですが、納豆に付いているタレの味が私の口には合わない。とうことで、きっと、ウナギの蒲焼きのタレの好みも影響しているのだろうと思います。

食べ物で言うと、「さわやか」というファミレス(ガストみたいな感じです)のハンバーグが有名です。私は全く知らず、知人に教えてもらって初めて知りました。御殿場にあるアウトレットモール内にも支店があり、順番待ちの整理券が開店と同時に完配、数時間待ちという人気だそうです。この御殿場アウトレット店や、静岡県内にのみに存在することがこのレストランを有名にしたのでしょう。袋井市という浜松市から車で約30分のところに本店があることから、どちらかというと静岡市よりは浜松市よりのお店です。

どんなファミレスか紹介すると、店内の印象は、ほぼほぼガストです。週末や祝日の前日の夕方は、高校生や大学生で賑わっています。噂を聞いたビジネスパーソンや旅行客にも人気で、幅広い年齢層に親しまれているそうです。名物は、ハンバーグ!「げんこつ」と「おにぎり」という表現の2種類のサイズがあり、鉄板上で食べるスタイルです。印象深い点を以下にまとめます。

1:肉汁を味わっていただくために赤身が残るレアでお出ししておりますがよろしいでしょうか?と聞かれる。ハンバーグでレアはちょっと、と答えると、当店では100%国産牛を使用しており、つなぎなどを用いていませんので、赤身肉でも安心して召し上がることができます、と説明される。

2:野球ボールのように丸いハンバーグが鉄板にのって登場。店員がソースがはねますのでお持ちくださいといって、大きめの紙製ランチョンマット(Place mat)を客に持たせる。店員が、丸いハンバーグを半分に切り、鉄板に押しつけ、その上からソースをかけると、ソースが飛び跳ねる。

3:そこまで赤身肉が残っているとは思わずに、悠長にハンバーグをカットすると、「挽肉状態ではないか!」と思える赤身肉が出現。ここで慌てて鉄板に赤身状態の部分を押し当てるも、時すでに遅し。鉄板の温度が下がり焼けない。。。

4:困っていると、店員が、焼き加減が気になるようでしたら鉄板をお取り替えしましょうか?と声を掛けてくる。いいんですか?と遠慮しながらもお願いすると、熱々に熱せられた鉄板が登場。食べかけのハンバーグを新しい鉄板に載せ替えてくれる。ここで感心したのは、人参・ジャガイモ・ブロッコリーといった温野菜の付け合わせが新しい鉄板にものっていたこと。ここからは、上品なナイフ使いは忘れ、ハンバーグを一口大に切り刻み、鉄板に押し当て赤身部分を調理。

挽肉状態のままでも良い方もいると思いますが、私は、鉄板に押し当てて熱々に焼けた方が好きなので。

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店員によって真っ二つに切られ、鉄板に押しつけられたハンバーグ。手前が、飛び跳ねるソースから身を守る紙製のランチョンマット。 挽肉のまま?とも思えるハンバーグの中の赤身肉。気になる人は、鉄板が熱いうちに押し当てて焼くシステム。

最後にご紹介するのは、食べ物では無く飛行機。ブルーインパルスです。

ブルーインパルスは、航空自衛隊浜松基地の所属であったことはご存知でしょうか?浜松市民にとっても、航空自衛隊関係者にとっても悲しい事故が発生し、今は松島基地に所属しています。各地の航空自衛隊駐屯地でも航空フェスティバルが開催されていますが、浜松でも10月に開催されます。コロナ禍では中止が続いていたようですが、ようやっと再開され、今年も賑わっていました。とてもラッキーなことに、自宅付近からもブルーインパルスが楽しめます。University of Washington に留学していたときに当時住んでいた寮で眺めていた、シアトルの航空ショーを懐かしんでいました。

Img_18141_2 ブルーインパルスが大空に描いた星「スタークロス」。中心右上に見えるのは、星を描く直前に描かれた垂直上昇開花。

参考資料

都道府県別養殖ウナギ収穫量, https://www.unagi-nichimanren.or.jp/document.html, 日本養鰻漁業協同組合連合会, 2023Nov.22

2023年11月17日 (金)

このブログでは、個人の意思を尊重し、多様性を肯定する社会の必要性について一貫して取り組んでいます。それぞれの個人が持つ異なる考え方を認め、その多様性を大切にすることは、共生社会の基盤です。しかし、個人の意思には受け入れがたい側面も存在します。

私の大学教員としての経験からの一例を挙げると、一部の学生は「勉強したくない」という強い意思を持っています。私自身、これは個人の自由な選択と考え、尊重する立場です。しかし、問題は学生が「課題をやりたくないけど、卒業はさせてほしい」と要求する場合です。このような要求は、個人の意思を尊重する範囲を超え、他者に対する強制になりかねません。

大学には卒業要件があり、これらは学生個人の意思で変更することはできません。卒業要件を満たさない限り、卒業は認められないのです。学生が自ら「勉強しない」と決めた場合、その結果に対して責任を持つことが重要です。また、教員に対して不当な圧力をかけることは、パワーハラスメントにあたります。

同様に、保護者からの期待による圧力も問題です。例えば、勉強を望まない学生に対し、その意思を尊重し、将来について再考するよう促す教員に対して、保護者が「勉強するように指導せよ」と圧力をかけるケースがあります。このような保護者の行為は、教員だけでなく、学生自身の意思に対する不当な介入となり得ます。

最後に、幼少期の子供を育てる際のアプローチについての質問に答えたいと思います。自分で考え、行動する子供を育てるためには、子供の話を聞き、その選択を尊重することが大切です。時には面倒かもしれませんが、子供の成長をサポートするために、そのプロセスに積極的に関わることをお勧めします。

2023年秋、日本のテレビドラマ界に注目すべき新作が登場しました。「いちばんすきな花」というタイトルのこのドラマは、原作のないオリジナル作品で、「男女の間に友情は成立するのか」というテーマを掘り下げています。制作は、以前にも社会現象を巻き起こした脚本家とプロデューサーによるもので、この難しい問題をどのように社会へ訴えかけるのか着目しています。

社会問題へのアプローチ

このドラマは、ただのエンターテイメントに留まらず、社会に対して何かを訴えかけたいという意図が感じられます。無料動画配信サイトでの公開もあって視聴しやすく、私自身も毎週楽しみにしています。ドラマのテーマは「男女の友情」に焦点を当てていますが、私にとっては「多様性とそれに対する理解」がより大きなテーマとして映ります。

個人的な経験との共感

私の経験から言うと、男女の友情は十分に成立すると感じています。友人の中には男性も多く、その中には結婚式に新郎側友人として招待してくれたり、友人代表スピーチを依頼してくれた人もいます。これらの経験は、友情における性別の境界線を超えることが可能であることを示しています。

しかし、ドラマにもあるように、時には邪推や余計な噂によって傷つけられることもあります。これは友情を揺るがす要因となり得ますが、そうした困難も乗り越えて友人がいることに感謝しています。

多様性とそれに対する理解

多様性の重要性を考えると、個人の意思を尊重し、画一化されるべきではないという考え方が必要です。大学教員としての経験からも、個人の意思と教育のバランスを取ることの難しさを感じています。

セクハラへの理解の変化

個人の意思の尊重は、セクハラに対する理解の変化にもつながります。「女性はこうあるべき」という押し付けや、性的欲求の満足のための強要など、個人の意思を押しつける行為はセクハラに該当します。この理解は、個人の意思を尊重する文化の発展に貢献しています。

自己表現の重要性

最後に、自分の考えを持つことの重要性について触れたいと思います。自分の考えを述べることができない学生が増えている現状は、個々の意見の尊重が必要であることを示しています。自己表現のためには、他人への押し付けを避けることが重要です。

終わりに

「いちばんすきな花」というドラマを通じて、男女の友情や多様性への理解について表に出そうと努力している人が増えている事を感じました。個人の意思を尊重し、多様性を受け入れることで、より豊かな社会を築くことができると信じています。毎週の放送が楽しみであり、このドラマがもたらす影響に期待を寄せています。