研究室ガイド(卒研情報)

こちらは、現役大学生向けの研究室ガイド(卒研・大学院進学情報)です

静岡大学 工学部 電気電子工学科 

松永電磁波工学研究室 研究室ガイド (Apr. 2023更新)

※研究室の近況や、松永先生のつぶやきは、松永研究室のホームページで随時更新中です。

※2023年(R5年)卒研生向けOpen House(研究室公開)のお知らせ

場所:工学部2号館1階103号室

日時:4/12 13:00 - 14:00, 14:30 - 15:30

         4/13 13:00 - 14:00, 14:30 - 15:30

時間内は、先生や大学院生がポスターやプロジェクタ投影資料を用いて研究室紹介をしています。出入り自由です。適宜質問をしてください。フリートーク形式。

よくある質問は本ページの最後に答えています。

※配属先決定後の顔合わせ会(配属された学生さんは必ず参加してください)

日時:4/18 9:00 -
場所:工学部2号館2階Jコース会議室

Memberphoto2022_3研究概要

    基盤技術

  • 電磁波工学:理論解析,電磁界解析,電波実験
  • アンテナ:RFID,移動通信,IoT,電波天文観測
  • 電波伝搬:伝搬シミュレーション
  • マイクロ波・高周波回路設計
  • 無線電力伝送・エネルギーハーベスティング
  • HF帯からテラヘルツ波までの全ての周波数
  • 上記に関わる計測技術
  • 生体イメージング技術(シミュレーション,実測,機器開発)

             応用技術(アプリケーション)

    • 次世代移動通信(5Gや6G)への応用
    • 電波望遠鏡や電離圏観測レーダへの応用
    • 無線による電力伝送とハーベスティング
    • 人工衛星やロケット関連機器
    • 土やコンリクート等に含まれる水分や鉄骨を考慮した電波伝搬解析と測定
    • IoTやRFIDなど身近な応用技術
    • 乳がんなどの生体イメージング

松永研究室は、主に、「アンテナ」、「電波伝搬」、「マイクロ波回路」、の3班に分かれて研究に励んでいます。これらの基盤技術を、「次世代移動通信(5Gや6G)」や「電波望遠鏡・電離圏観測レーダ」、「無線電力伝送」をはじめ、「人工衛星関連機器」、「身近な応用技術」へ応用しています。

1 研究室での日々の研究活動にとどまらず、毎年高校生を対象に行われるオープンキャンパスや、マイクロウェーブ展などのイベントへも積極的に参加し、アンテナやマイクロ波技術の役割、おもしろさであったり、研究の成果を各方面へアウトプット(学会発表、共同研究、論文発表)しています!

(写真)オープンキャンパスにて、高校生さんを前に少し緊張気味(?)

手作り電波暗室

松永研究室には、アンテナの特性や電波強度を測るための環境があります。研究室内に電波実験室を持ち(本年度自主製作予定)、いつでも測定することが可能です。

←(写真)手作り電波暗室

Handmadeant1

アンテナや通信用回路を手作りしますし、これらの特性実験も全て自分たちで行っています。  

机上で勉強するだけでなく実際に手を動かすことで、楽しみながら勉強することができます。

(写真)手作りアンテナ測定中→

無線通信携帯端末(スマートフォン、タブレットPC等)、自動車の安全レーダーやナビゲーションシステム、人工衛星の通信装置などこれら全てには、必ず、「アンテナ」と「マイクロ波回路」が必要です。松永研では、世界最高水準の技術で最先端の機器開発に取り組んでいます。

松永研究室で学ぶことで、電気電子工学科で学んだ技術の全てが実際に世の中で使われている応用技術にどのように使われているのかが理解できます。

メンバーはみんな仲良し!

メンバー皆とても仲がよく、わからない点は相談し合い、助け合いながら日々学んでいます。正直なところ、アンテナやマイクロ波回路の勉強は難しいですが、それを乗り越え、努力が形になる日を目指して頑張っています!

松永研は、こんな人を求めています!

  • 手先が器用な人
  • 物作りが大好きな人
  • 数学や物理が現実に応用されるところを見たい人
  • 実験が大好きな人
  • コンピュータシミュレーションが得意な人
  • 問題点の発見から解決まで、技術開発の全てをトータルに体験したい人

よくある質問に答えます!

Q1:研究室コアタイムはありますか?

A1:先生が決めたコアタイムはありません。自分自身で主体的に研究にのぞむことを推奨しています。したがってスケジュールは学生さん自身で立てます。なお卒業研究は単位取得が必要な科目であり、時間割にも組み込まれています。そのことを忘れないように。(どの研究室でも、卒研室でしっかり卒研にのぞまないと卒業はできません)

Q2:アルバイトはできますか?

A2:アルバイトについても、先生が決めたきまりはありません。卒業研究(卒業)の遂行の妨げにならない範囲で自身で決定してください。なお卒業研究は単位取得が必要な科目であり、時間割にも組み込まれています。そのことを忘れないように。

Q3:大学院修士課程入試の合格や就職活動の内定が得られるまで、それらに専念させてもらえますか?(卒業研究には取り組まなくても良いですか?)

A3:Q1やQ2でも答えた様に、卒業研究は単位取得が必要が必要な科目です。時間割にも組み込まれています。他の授業と同様に出席し(卒研室で課題にとりくみ)、課題の提出(レポート提出)等をしなければ単位の取得はできません。入試の勉強や就職活動は、他の科目と同様に、欠席が認められる活動ではありません。また、欠席しつづけると単位取得はできません。

Q4:4月~9月までは大学院入試に専念させてくれる卒研室もあるのに、何故、松永研では入試の勉強に専念させてくれないのですか?

A4:そのような研究室はないと思います。もしあるとしたら、そのような本末転倒な考え方をする指導者からは本質的な事は何も学べないと思います。松永研で学ぶことは、入試や就活にも大変活かされる内容です。

Q5:プログラミングが不得意です。松永研ではプログラミングは必要ですか?また、プログラミングが不得意でも卒研に取り組めますか?

A5:プログラミングが得意な方も、不得意な方も、卒研に取り組むことができる工夫をして指導をしています。しかしながら、プログラミング技術は技術者や研究者としての必須の技術です。したがって、その技術が不得意ということは、技術者としての適性がない可能性もあります。その場合、プログラミング作業がなくても、卒研の遂行には多大の時間と努力を要する可能性があります。

Q6:学会発表等はできますか?もしくは、学生さんは活発に学会発表をしていますか?

A6:当研究室の学生さんは積極的に学会発表をしています。国内だけでなく、海外で開催される国際会議へも参加しています。しかし、松永研に所属すれば海外などで学会発表ができるというものではありません。自主的かつ積極的に研究活動を行い、成果が出れば発表につながるというだけの話です。先生は、学生さん一人一人の目標に応じて指導をしています。例えば、海外開催の国際会議における発表を希望している学生さんに対しては、それに応じて大変高度な指導をします。したがって、ご本人の目標(海外発表など)と実質的な技術力のギャップが大きい場合(高望み)、学生さん自身の努力が必要だということを理解して目標設定をしてください。目標を大きく持つことは良い事ですが、それだけ努力もしなければならないという事です。様々なレベルに応じた指導をしていますし、もちろん世界トップレベルの教育も受けられます。